求道の原
沈黙の金糸を織り成す
正しさの彼方 思い煩いの彼方 egoの王座の彼方に 原は広がる― あなたはかつて そこにいた 神秘家は待つ 露に濡れた素足で 渇望に心は旋回する 己もなく、他者もなく ただ「ザ・ビラヴド」遍く在ると 傍らで僧は静かに坐す 草葉ひとつひとつに 宇宙全体が映ると知る 一は多に、多は一に 混迷なく、ただ在る 哲学者は原の縁を巡り 逆説に微笑む 「これは論理の炎 自らを壊し、自らを紡ぐ意味 美しくないか? 恐ろしくないか?」
しかし、さらに深く― 縁の震える森の奥で シャーマンは世界の狭間を歩む 彼は心を砕かれた器とし 夢を歩き抜け 石と語り 天空に引き裂かれ 物語を携えて還った 彼の狂気は混沌ではなく 霊も、影も 獣も、神々も 共に宿す砕かれた器** 彼の愛は熾烈 まなざしに引き裂かれ― 象徴でも、比喩でもなく **形なきものに形を与える**のだ 彼は説明しない 彼は、なる そして叡智は? 玉座には座さない 彼ら全員と火辺にしゃがみ 茶を立て、布を繕い 寡黙である 彼女は見る、神秘家の炎 僧の鏡 哲学者の謎 シャーマンの嵐を― そしてそれらを 沈黙の金糸に織り成す もしあなたがその原を見つけたら― 思考の及ばぬ 自我の忘れられた 愛と逆説と狂気が手を繋ぐ場所で 坐せ あなたは独りではない
アダム・オカザキ、日本。2025年6月。


